つま先 ~2017年9月の稽古目標

「足で書くことが大切」と言われます。
文字は手で書くのに、なぜでしょう


ヒトの進化を辿ってみると、
前足を手として使えるようになったのは、
二本の足で立てるようになったからです。


直立歩行ができる丈夫で精密な足を獲得しなければ、
手書き文字を生み出すことは不可能だったでしょう。


「足を使わなくても書ける」と言われそうですが、
足を使わないと書き方に無理が生じます。

例えば、足を組んだ状態では、キレイに線は引けません。
骨盤を歪ませることで、カラダを痛めることにもなります。

手書きの美しさは、健全な足の使い方が育みます。
足を足らしく使うからこそ、手を手らしく使えるのです。


では、どうすれば「足らしく」使えるのでしょう。
私は、「つま先」にこそ、そのヒントがあると思います。

つま先から足を目覚めさせ、手の力を引き出す愉快さを。
自然界の異端児であるヒトの可能性の大きさを感じる機会を。

書を楽しみながら
みんなで分かち合っていきましょう。


書法道場師範 武田双鳳

書法家・武田双鳳

書法家・武田双鳳は、書を通じて、それぞれの人生を豊かにデザインする活動をしています。

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